そもそも4Kとはどういうことでしょう。
そもそも”4K”とは”4000”ということで、モニターの表示規格、横×縦の画素数が4000×2000前後の規格をわかりやすく”4K”と呼んでいます。またはいわゆるUltra HDと呼ばれます。
Ultra HDに対し、”フルHD”と呼ばれるのは横×縦の画素数が1920×1080のものです。こちらは、4Kが登場して以降は”2K”と言われることが多いです。
2Kと4Kでは画面を構成する画素数が異なります。2Kは1920×1080=約200万画素ですが、4Kは3840×2160=約800万画素もあります。要するに同じ面積の密度が濃くなりますので、4Kは2Kよりも映像が詳細に表現できるのです。その差は単純に4倍ということになります。(同じ画面の大きさでの比較です)
4Kモニターの特徴についてのメリット、デメリット。
メリット
① 最大のメリットは広い作業スペースです
4Kは同じ面積の密度が高いことをお話ししたのですが、最大のメリットは表示する情報量の多さです。単純に2Kの4倍の情報量です。
仕事やネットショッピングの最中にウインドウを並べて作業したくなることはないですか?いわゆる2Kモニターでは一つのウインドウしか表示できずに、マウスやキーボード操作を駆使してウインドウを行ったり来たり・・。こんな経験ありますよね。
ですが4Kモニターだとウインドウを並べて表示させることができますので、効率の良い操作方法で作業できます。つまり一度に表示できる情報量が多くなると、作業効率がアップするのです。
② 高精細な画面表示が可能です
表示密度が高い4Kは、より詳細な映像表現が可能です。例えば斜めの線を表現するにしても、密度の濃いモニターのほうが階段の数が多く表現でき、より滑らかに表示できるということです。
現在のゲームや動画などのコンテンツは4K表示に対応していること多いです。もとのコンテンツが詳細なものであっても、モニターが対応していないと宝の持ち腐れです。4Kモニターであればコンテンツを最大限に生かした表示が可能です。
③ コンソールゲーム機なども接続できるため便利です。(PS5™など)
4K出力のコンソールゲーム機、PS5™などの性能を最大限に引き出せ、満足度の高い環境を構築できます。ゲーム使用の場合、リフレッシュレートが高いモデルの選択がおすすめです。リフレッシュレートを簡単に説明すると、1秒間に何コマの画像を表示できるかということで対応コンテンツの場合に威力を発揮します。いわゆる”ヌルヌル滑らかに表示できる”ということです。カクカクする画面よりストレスがたまりませんので、ゲームに没頭できます。
ただ、ゲーミングモデルは高額になります。ゲームが利用用途にない場合は通常モデルを選択してください。
デメリット
① 2Kより価格が高い
やはり性能が高いこともあり、2Kと比較すると同インチでの価格設定が高いです。
ただし同じ4Kモニターでも、付加価値性能の有無で価格は変わります。最適な機能を搭載した機種を選ぶことで、最大限のコストパフォーマンスを得られます。用途に合わせて選択してみてください。
② 全てが小さく表示される
これは実際に使ってみて初めて分かったことですが、一番の注意点になります。
4Kは表示密度が高いことがメリットですが、これは同じサイズの2Kモニタと比べて対象物が小さく表示されることになります。簡単に申し上げると同じサイズの2Kモニタに4倍の情報を詰め込むことになるので、例えば同じ文字が1/4の大きさになってしまうのです。
ですが、このデメリットはより画面の大きいものっを選んだり、ウィンドウズ機能の拡大で対処することができます。もちろん拡大すれば文字等は大きくなりますが表示密度も小さくはなってしまいます。バランスがいい設定を見つければ解決できます。
画面サイズの選択方法
作業面積と表示の大きさの関係
私が初めて4Kモニターを購入したときは、
- 3840×2160だと文字が小さすぎたので表示を拡大(100%⇒150%ぐらい)
- 表示拡大すると作業面積が狭くなるので縮小(125%ぐらい)
と調節しました。文字が小さすぎて作業ができなかったからです。文字拡大するとせっかくの4K表示領域が減ってしまい残念ですが、それでも大きな作業領域を確保できます。
どんな方であれ、この作業は出てくるかもしれません。
大きな表示領域を確保するためには31.5インチ以上をお勧めします。
上記のように文字が小さくなることも踏まえて、では4K解像度モニターは何インチがよいのか、と思いますよね。個人的な結論ですが、大きさや価格などを考慮すると、32インチ付近がおすすめです。
キーポイントとなるのが”ドットピッチ”です。”ドットピッチ”は画面を構成するドット(とても小さい四角形)の大きさのことで、画面サイズと解像度の組み合わせで決まります。
最適なサイズには個人差があると思うのですが、作業に不便なくきれいなドットピッチは「0.2~0.25mm」くらいだと感じてます。理由としては、4Kモニター導入前の21.5インチ2Kモニターのドットピッチが0.248mmということもあり、こちらを基準にしました。
画面サイズごとのドットピッチをまとめました。(拡大なし)
画面サイズと解像度 | ドットピッチ(計算上) | 試した感想 |
---|---|---|
24インチの4K | 0.138 mm | ×文字が小さい、作業できない |
27インチの4K | 0.155 mm | ×文字が小さい、作業できない |
32インチの4K | 0.184 mm | 〇モニターとの距離による |
42.5インチの4K | 0.245 mm | 〇丁度よいが視線移動が多い |
一覧上は42.5インチあたりが丁度良い結果が出ていますが、私は31.5インチの4Kモニターを購入しました。マウスの移動量を考慮に入れてのことです。ただ、モニターとの距離を離していたこともあり、文字が小さいと感じたので1.25倍に拡大して0.23mmのドットピッチで使っています。1.25倍程度であれば、作業領域は十分広いので不便は感じません。
おすすめモニターについてご紹介
まずはコストパフォーマンスに優れたモデルです。現在私も使用しているモニターで、JAPANNEXT製です。高さ調整や左右調整もついてしかもIPSパネルの綺麗な映像です。一押しです。
視線移動は大変ですがJAPANNEXT製43インチの4Kモデルです。文字の100%表示でも問題なく作業できます。
こちらはゲーミング対応モデルです。リフレッシュレートも144Hz駆動と滑らかです。同じくJAPANNEXT製で、高さ調整や左右調整もついてしかもIPSパネルです。私も使用しておりこちらも大変おすすめですが、ゲーム使用にはGPUもそれなりの性能が必要です。(私はNVIDIA GeForce RTX 3070を使用してます)
まだまだ種類がありますのですべてご紹介しきれないのですが、別の機会でご紹介できればと思っております。
デスクトップパソコン選びについてはこちらもぜひご覧ください。
