ガンプラ MG 1/100 νガンダム Ver.kaをガンプラマーカーエアブラシシステムで塗装して作成しました。(~やはり手軽さと匂いの少なさはピカイチです。使ってみての感想です。)
1年ほど前に作成したMG1/100νガンダムVer.kaですが、GSIクレオスのガンプラマーカーエアブラシシステムを使用して塗装したものです。古いレビューページをリニューアルしたかったので、ガンプラマーカーエアブラシシステムを使用した感想も織り交ぜて再紹介したいと思います。
仮組から配色をイメージします。
まずは仮組して、状況を確認しました。画像はないですが、Ver.ka独自解釈のサイコフレームがちらちらと確認できますので、アクセントになりそうでしたが、ユニコーンガンダムほど主張していません。目立たせるために外装はつや消し仕上げにすることにし、内部フレームとサイコフレームはメタリック色にします。キラッと光ればアクセントになると思います。
また、今回、発売されている色の関係で、ブルーは明るい色に変更します。
ガンプラマーカーエアブラシシステムの使用環境について
パッケージ内には、エア缶とそれを結ぶエアホース、ハンドピース(ガンプラマーカーを挿す本体)が付属しております。
上の写真のように人差し指で押してペン先の塗料をエア圧で吹き付けるシステムになっているのですが、私はエア缶を使用せずにコンプレッサー(RAYWOOD PROFIX NITRO-COMP V1 ニトロコンプ オイルレスエアコンプレッサー + RAYWOOD PROFIX AIR-SYSTEMS エアブラシ用エアータンク T-25 2.5L コンプレッサー 補助タンク)を接続して使用しました。理由は長時間の作業になり、エア缶を消費ことが予想されたからです。また、コンプレッサーを使用するに際し、付属のホース(ガンプラマーカーエアブラシシステム)を使用できませんでしたので、ホース(コンプレッサー付属)と本体との間に口径変換のジョイント(別売り)を挟んで使用しました。
最近まで初心者だったから言えるガンプラを作成する道具について①(塗装編②~コンプレッサー)
ペン先は定期的に芯を押しつけてインクを出しながら作業します。
基本的にスミ入れ以外(塗装とトップコート)はこれを使用して作業しました。
スミ入れはガンプラスミ入れペンです。
塗装後の完成写真
白色部分はニューホワイト
青色部分はガンダムブルー
赤色部分はガンダムレッド
黄色部分はガンダムイエロー
内部フレームはへビーガンメタリック
シルバー部分はガンダムメッキシルバー
サイコフレームはルミナスメタグリーン
一部金色の個所はホワイトゴールド
外装のトップコートはクリアーつや消し
サーフェイサーなしでの塗装となります。
途中からライトの雰囲気が変わってしまいすいません。
欠点をあえて申し上げると・・・。
関節もゆるくなく丁度よく、破損することなくポーズをとらせることができます。ただ、フィンファンネルを6つ装備すると、重さできれいに自立することが難しかったです。
あと、手のひらのパーツが若干もろいように感じました。あまり稼働させ過ぎるとゆるくなってポロっと崩れてしまいそうです。経年劣化もあるのかもしれません。購入してからかなりの時間保管しておりました。
しかしながら、総合的に考えて、致命的な欠点はなく、重量も程よく、組み立てやすく、稼働もOK,
大変満足のいくキット内容です。
ガンプラマーカーエアブラシシステムの感想
便利と感じたこと(メリット)
匂いを感じないこと
同じ匂いがないことが特徴の同メーカーの塗料でアクリジョン(ACRYSION)という製品がありますが、それよりも匂いはありません。(個人的感想です。)アクリジョンの場合、専用の溶剤を使用しますが、ガンプラマーカーの場合は溶剤の使用もありません。ただ、塗料をエアで吹き付けますので、塗装ブースは必要かもしれません。
塗料の交換が手軽なこと
通常のエアブラシ塗装の場合、塗料の交換の際は、エアブラシの清掃やそもそも調色や溶剤の調合が必要になり、工程が多くなり面倒です。それなりに段取りを考えて塗装しなければいけませんが、ガンプラマーカーエアブラシシステムの場合は、ペンを交換するだけです。これは大変なメリットだと考えます。
安定してきれいな色が再現できること(特にメタリックEX系)
自分のお話で恐縮ですが、同じ色でも溶剤の調合の仕方で多少様子が変わってしまうのです。色を複数合わせて調合するとなると、安定して同じ具合にするのは結構手間でもあります。自分だけかもしれませんが・・。ただ、ガンダムマーカーはそのまま使用しますので、安定して同じ色が出せますので安心です。
また、ガンダムマーカーEX(少しお値段が高いですが)は、エアブラシシステムで塗布するとかなり発色がきれいです。これは病みつきになってしまいます。
不便と感じたこと(デメリット)
ペン先がすぐに乾くため、塗装に時間がかかること
私の環境の場合、1分吹くとペン先から塗料が出なくなりました。その都度ペンを外してペン先を押す作業が発生してしまいます。大変面倒で作業も止まるため、効率は良くはなかったと感じました。これを防ぐためかどうかわかりませんが、ガンダムマーカーエアブラシシステム専用のペン先替え芯があるのですが、こちらも正直効果は薄かったと思います。
もう一つ、時間がかかるということはそれだけエア量が必要になります。私がコンプレッサーに繋いだ理由です。エア缶を用意するより経済的と感じたからです。それに、エア圧をコントロールできますし・・。
本数を多く使用するため、費用が掛かること
今回のMGνガンダムVer.kaのホワイト部分に使用した本数は4本です。また、内部フレームを全塗装しておりますが、こちらは5本使用しました。青色部分は1本しか使用しておりませんが、面積の多い塗装には向いていないのかもしれません。特にきれいな発色のEX系はお値段もお高いので、1色塗るのにそれなりにかかります・・。
色の種類が通常の塗料に比べて少なく、調色もできないこと
もちろんのことなのですが、売っている塗料でしか塗装できないことです。今のところ何種類の色が発売されているのか不明ですが、少なくともラッカー系塗料の種類に比べると少ないです。しかも、調色ができません。ペンですので混ぜれません。(ペンのお尻をカットして塗料だけ抽出してみましたが、圧倒的に少ない量ですし、経済的な作業ではありませんでした。)
メタリック系の一部の色は、トップコートやスミ入れエナメル塗料で溶けてしまったり汚れてしまったりすることがあった
私が試した限りでは、ガンプラマーカーの上にエナメル塗料を上塗りしても、専用溶剤で消せるのですが、一部のメタリック色(主にEX系)では汚れてしまい、推奨できません。また、ホワイトにタミヤのスミ入れ塗料を使用してみましたが、拭き取りが綺麗に出来ない箇所もあり、シャープペンシル(ガンプラスミ入れペン)で作業しました。少し薄いスミ入れとなり、自由度は下がります。
結局、ガンプラマーカーエアブラシシステムを使ってどうだったのか
個人的には。ガンダムマーカーEXのメタリック色は大変綺麗に塗装できますので、バーニアや一部フレーム部品には使いやすいと思っております。
デメリットのことを考えると、人を選んでしまう傾向はあるかもしれませんが、匂いも無く(ほんの少しありますが)、塗料についてもガンプラマーカーを揃えるだけですし、塗料交換もペンを差し替えるだけで手軽という点において、大変面白い存在だと思います。匂いの問題がどうしてもクリアできない環境の場合や、準備や清掃に時間をかけたくない場合に威力を発揮するのではないでしょうか。