引き続き、”我が家の料理改善計画”です。前回は、解決方法を探ると題して料理本などのお話をしていました。
さて今回は、解決方法を探る編の後編として、続きのお話を投稿します。あくまでも、素人家庭料理のお話ですので、ご承知おきくださいね。(少しずつ上手になっているとはいえ、素人の目線のことです。)

かきあげうどん
(ネットレシピより)
小松菜とこんにゃくとうすあげの混ぜご飯
かき揚げを自分で作ってみたかったので、チャレンジしてみました自分で作る揚げ物はべちゃっとしがちだったのですが、今回のはうまくいきました。
解決方法を探る編の続き
ポイント③、食べてもらった料理の振り返りとフィードバックについて。
振り返りとフィードバックについて。
ところで、調理した料理の感想を聞かなければ成長は無いと思うのです。そして、ここで重要なのは、相手は評論家でもなく、子供や妻(夫)だということです。必ずしも”美味しい”という言葉だけではなく、否定的な意見も帰ってくることを承知して受け入れることが大切だと思います。さらに反論で返すのではなく、真摯に聞くことが重要で、なぜかというと、そこからはレシピの良し悪しではなく、食べる人の好みという要素が混ざってくるからです。つまり、そこをうまく調合して初めて家庭料理となるんだろうな・・と最近思います。それは、我が家の味への第一歩ですよね。

ワンポッド!なすのミートソースパスタ
(Mizukiさんのレシピノートvol.2より)
色合いや見た目が全く違うので、これは完全に分量を間違えた失敗です。4人分したのでパスタの量が多すぎたのかも・・・。でも、不思議と美味しかったです。
では、感想を聞き出すコツは?
次に、まあ、よく聞く話ですが、・・・なかなか感想を言ってくれないですよね。ちなみに、”もっと甘いほうが・・”とか聞ければ建設的な感想としてうれしいのですが・・、だから私は相手の食べている様子やお箸の進み具合を見逃さないようにしています。あとは、あまりしつこく聞かないことですよね。ご飯を食べる時間が面倒同じ感になってはいけないですから・・。
でも、このように努力してくると、不思議と相手にとって美味しいものはできるようになるんですよね。少しずつ・・・。そうすると、だんだん相手の口も滑らかになってきて・・そうなればこっちのもんですよね。ほんと不思議だなと思います。

こんにゃくとお揚げとニンジンの炊き込みご飯
豚汁
すべてネットレシピで調理しました。
ポイント④、調理器具について、改善方法について
フライパン。
IH機器対応器具について
ちなみに、僕がレシピ本と共に新たに導入したものは、調理器具、フライパンです。実は、我が家はガス火なしの電気調理(IHクッキングヒーター)になるのですが、IHの調理器具選定は大変重要だと思うのです。理由としてIHコンロの場合は、調理器具をIHコンロ面にピッタリ設置して熱伝導の効率を良くしなければ安定した調理が望めませんので。
料理が上手だった義母が使っていたフライパン
そこで、今まで使っていた接地面が変形してしまったフライパンから変更し(IHの上でクルクル回ってしまうのです・・)、亡くなった義母が使っていたフライパンを使用することにしました。ちなみにこのように改善計画を行って2ヶ月くらい経過してから、改めてこのフライパンがどういう製品なのかを確認しました。

Bellfina (ベルフィーナ)というブランド名で、アーネスト株式会社が扱っている調理器具のようです。趣味のプラモ製作で愛用している工具メーカーと同じ、新潟県燕市の会社のようです。この地域付近は、本当に金属加工業として有名な製造メーカーさんが多いですね。
底面の厚い平面形状と特殊コーティング、混ぜ易さなどが特徴です。IHとの相性がかなり良いと感じました。IHには不要と言われている鍋振りをしても、フライパン温度がすぐには下がらないので、調理しやすいです。ちなみに画像は某通販会社専売品のようです。
Bellfina(ベルフィーナ)
ところで、このBellfinaというブランド、調べてみると鍋部分の特殊コーティングが特徴ですが、そのコーティングがはがれやすいとの口コミもちらほら見られます。ですが、私が使っている限りこのフライパンと、もう一つの同社製品は特に問題なく使えているので、口コミを聞いてびっくりしたほどです。何でも使ってみないとわからないものですね。実は、義母のキッチンには他にもこのブランドのフライパンが多数ありまして、確かにコーティングがはがれた物もありました。ただ、かなり古かったので、いわゆる使い込んだ経年劣化ではないのかなと推測しています。(個体差があるのかもしれないが)何にせよ、愛用品だったことは間違いがなく、私も愛用していこうと決めた製品です。
また、肝心の調理機能的には驚くほど満足で、前の変形フライパンより熱が通りやすくムラが無く、食材がべちゃっとしにくいと感じました。そして、深い淵もお気に入りで、気兼ねなく混ぜることができます。義母は料理が上手だったのですが、なるほど使いやすく納得しました。
フライパンのお手入れ
ただし、お手入れ方法には注意してください。特に、すぐに後片付けをするあなたは注意が必要です。当然なのですが、熱いフライパンを水で洗うと急激に冷やしますのでフライパンの変形を助長しやすいようです。冷めてから洗う、キッチンペーパーで汚れを取るなどの工夫が必要となります。ちなみに、変形すると熱伝導効率が落ちますので、調理に影響が出てくるのです。・・・もっと早く気づけばよかったと反省しています。
電子レンジ。温めと解凍モードの違いは?
実は、家の電子レンジは解凍モードが使えなくなっており、少し困っています。ですが、緊急回避策として低温(200ワット)温めで対応しています。もう電子レンジは10年以上前の製品を使い続けています。
ちなみに、通常の温め加熱モードと解凍モードの違いについてですが、
- 通常モードは、高ワット(500W以上)で継続加熱で一気に温める事
- 解凍モードは、低ワットで断続加熱でゆっくりと温める事
のようです。ずいぶんと説明を端折ったのですが、要するに性質の全く異なった加熱方法で、調理には大きな痛手のようです。その意味で買い替えを検討するタイミングなのかもしれないと感じる今日この頃です・・。どうしよう・・。
電子レンジ使用の注意点として、レシピ本を見て作業する際は、ラップを強くかける、弱くかける、何ワットで何分、袋に穴を開けるor開けないなどの細かい情報が重要となります。

盛り付けなどの見た目について
ところで、食べてもらうには盛り付けも重要なんだと実感することがあります。食べ物の配色と印象ですよね。なかなか食器を買い替えることはできないので、自然と材料の種類を多くして配色を豊かにしました。それに伴い、香りなども今までと違って変化することになり、お皿を目の前にした時の感じ方が変わるようです。昔から、食欲や見た目に関しては意識が乏しかったので、このあたりが苦労します・・・・。
試行錯誤して取り組んでいる調理改善過程は、私にとって苦痛ではないことに気づいた・・。食事をおろそかにすると、家族は離れていくことを思い出した。
今まで続けていた料理を変更する事は大変な事ですが、実は苦痛でやめたくなることではないことに気が付きました。
私は、食事には無頓着な若者時代を送ってきました。それは、成人前から片親生活していたこともあり、おそらく食事に対する意識が欠乏しており、食べない方がお金が掛からないという意識で生きてきたからです。その考えから今も完全に脱却する事が出来ずに、現在も色々と苦しむこともあるのですが、近ごろは妻や子供たちが食事のことで笑顔になるのを見ていると、自分の意識が少し変わってきているような気もします。
では、今まで忙しくて放置してきた事をなぜ今になって改善しようと思ったのか。
それは、食事がおろそかな状況になると、家族は離れていく事を思い出したからであり、古い経験上知っているからです。
だから、家族が料理を食べてくれている状況を感じられることは、うれしいです。・・たまに、全員がスマホばかり見て下向いてるときは、カチンときますけどね。

鶏むね肉de焼きチキン南蛮
(Mizukiさんのレシピノートvol.2より)
きゅうりの梅おかか和え(細切りVer)
(Mizukiさんのレシピノートvol.2より)
今回の料理はイメージ通りですが。盛り付けが下手な事に今更気が付きました。
ポイント⑤、大切な事は継続すること。家庭料理は相手を思いながら調理する事と、気楽に調理する事が、継続のコツだと思います。
そう、一時的に頑張ってもダメなんですよね。継続できないと意味がないんですよ・・。そのためには・・。
食べてくれる人のことを思って調理をしないと美味しくはならないと感じた。
今現在、料理するときは少なからず食べる人のことを考えておりまして・・・、そういえば以前までは、料理を作っている時は子供たちに食べさせている様子などはあまり思い浮かべずに、片付けの事や後でする仕事のことなどを考えていたような気がします。何が違ってくるかというと、味付けの為の調味料の使い方や、皿への盛り付けの仕方など、配慮が違ってくるのだと思うのです。
そうです。誰のための料理なのかを意識していると、自分本位での調理はしなくなるのです。まだ最初はレシピ本を見ながらの調理が多いので、客観的な味付けになり、必然的に計量カップを使用します。ですが、さらに状況が進んできた最近は、調理をしている最中に家族との会話から好みが思い浮かぶので、レシピ+αの味付けとなったりします。
その結果、皆が少しでも美味しいと感じる料理が量産できるようになり、”おいしい”というフィードバックが得られると、自分のモチベーションとなり、”我が家の料理改善計画”の継続へとつながると思うのです。
何より、気楽に、楽しみながら。自分のイライラは周囲に伝染してしまう。
これまた不思議と、自分が不機嫌やイライラしていると、周囲の家族にも伝わるようです。結局、そのことで損をしており、悪循環を生む結果につながっていることに気が付きました。冷静に考えるとわかりますが、職場にそんな人が一人でもいれば雰囲気悪くなりますよね。なんでその事に気が付かなかったのだろう・・・。
でも、単純に家族で料理の会話が増えると、自然と料理が楽しくなってきましたよ。そう、以前までは調理は苦痛に近く、いわば通勤や掃除や職場のルーチンワークと同じようにこなしていましたが、今は”今日は何を食べてもらおうか♪”と献立を考えるのが楽しいことになってきたような気がするのです。気楽な状態で調理したほうが美味しくなりましたよ。超ド下手な過去があるだけに、これ以上不味い料理が生まれないから、ある意味気楽な側面もあると思うのですが。
でも、きっと気楽な気持ちは大事なんだろうなと思います。追い詰められた気持ちで調理しても、美味しくはならないし、周囲もリラックスできないです。
むしろ、楽しくなるほど気楽に感じるようになっていきましたので、好循環が生まれてくるようになりました。

牛すじのどて煮を
ネットレシピを見ながら、家族の好みで甘く仕上げました。
量が多いと思われるかもしれませんが、4人家族なのですぐなくなります。(20代男子がいるのでそれなりに食べます。)
ということで、”我が家の料理改善計画”を継続していくと・・・。
近ごろは自分の料理が受け入れられつつあり、食べてもらえるようになってきた。
まだまだ、うまくいかなかった料理を出すこともあるのですが、前ほどは致命的な物でもなく、徐々に家族に受け入れられつつあると思います。正直、家族の寛容に甘えている部分もあると思うのですが、調理を信用してもらえている感触は日に日に増していってます。このまま継続していきたいと思いますし、よりおいしい料理が提供できればよいなあと感じております。
ですが、慣れると、課題は出てくるものです。
今、メインで投稿しているプラモデルの事にも言えますが、物事に慣れてくると当初には思いもしなかった事が課題として挙がってくるのです。実は今回の”我が家の料理改善計画”も同じです。ざっと思い起こしても、
- 後片付けをしないと、翌日に料理できない!夫婦で使うキッチンの共有方法を考えなくては・・。
- なんだかんだ言っても、調理器具って大事ですよね。どれを選ぼうか・・。
- それなりにたくさんの食材が必要になります。保管について気を付けていることは
- 結局、調理の経験値だけが、段取りを効率的に、そして所要時間を短くしてくれるのか・・・・。
- もしかすると、家庭料理は事前段取りや所要時間で美味しさが決まってしまうのではないか、忙しい時はどうすればよいのか・・・・。
- そもそも料理を継続するためには、自分の調理した料理の傾向と相手の反応について、様々に分析する必要があるのかも・・。
- もったいない精神で食材を多めに使ってしまうと、味と見た目のバランスが崩れるので注意。適量を心掛け、残りは保管する。
- レシピは2~3人分が目安の場合がほとんどなので、4人分などにした場合の調味料のバランスをうまくとりたい事。
と、もろもろ気になる課題は増えているような気がします。レベルアップしている証拠だと信じたいですね。
新たな課題については、またの機会に投稿していきます。
ですが、長年調理下手だった私が悩むことは、それなりに需要のある悩みかもしれないと感じています。ですので、定期的に上記のような課題も含めて料理関係のことも投稿していこうかなと考えてます。気楽に、気長に、継続できればいいなと思います。
結果的に、少しずつ美味しそうに変化していく様子がお届けできれば・・・・。