我が家には、2匹の雑種猫がいます。かれこれ家に来てから1年ほど経つのですが、最近困った事がありまして・・。なんと、愛猫が扉を開けてしまうのです。我が家の猫スペースは、2Fの共用スペースと私の部屋なのですが、いつのまにか入ってほしくない部屋に潜入してしまうのです。
想定していない部屋に入ってしまうと、どこで怪我をするかわかりませんし、誤飲の原因にもなりかねないので、困っておりまして・・・。今回はその対策日記です。
事件発生です。
ある日、買い物を済ませて自宅に戻ると、2匹の猫(ナギとヒナ)が見当たりません。あれ?と思って捜索を続ける事10分。途方に暮れて子供部屋を開けると、・・・2匹がまったりくつろいでいたのです・・・。どうやって潜入したのかがわからず焦ったのですが、とりあえず、”めっ!”ということでリビングに戻しました・・・・。ここからが私と兄妹猫のせめぎあいの始まりです。
ちなに、子供部屋はお片付けが出来ていないめちゃくちゃ危険なお部屋です。
ジャンプ!、ドアノブにぶら下がり事件を目撃!
それから1、2日過ぎた夜の事、私は見たのです。男の子猫のナギ君が、扉のレバーにぶら下がって、まさに扉を開けようとしていたのです。・・ぶら下がっている様子は、スローモーションに感じるほどショックでした。我が家は片開しかないのですが、体重を乗せてレバーを倒せば、押し扉は簡単に開きますし、引く側でも根気強くぶら下がれば開いてしまうのです。
どうも、その弱点を突いてきたらしいです!なんと賢い猫なのか!


知らない間にお部屋に籠城事件が頻発
そうこうするうちに子供たちから、ナギやヒナのお部屋潜入報告が多発するようになり・・・、そこからは大変でした。部屋から出そうにも、出てこないのですよね・・・・。そこは猫ちゃんです。隠れるのは超得意なのです。
なぜ、扉を開けようとしちゃうの?
ですが、なぜ、扉を開けようとする(開けた)のでしょう?chatGPTで調べてみました。
- 縄張り確認(テリトリー意識)
- 「閉まっている」こと自体が気になる(好奇心)
- 飼い主に近づきたい(愛着/分離不安気味)
- 学習によって「開け方を覚えた」
- 環境が変わるのが嫌い(閉じ込められる感覚)
と、複数の事情があるようです。分析するに、今の状況は、2と3,4が近いように思います。
そこで、物理的な対策としては、4の開け方をおぼえた事を困難な記憶にしてあげることが手っ取り早い対策になりそうです。
そこで、対策について
ということで、色々な対策を試していくことになります。まずは・・・・、
子供用のいたずら防止ロック
まずは、これを使ってみました。

ですがこれ、人間が内側にいる場合はロックできません。物置の引き出しなどにつかう用途限定と考えてよいと思います。ちなみに、引き出しや、スライドタイプの扉には利用しております。

結果的に、このくらいの隙間が空くのです。猫の腕が挟まれてしまうので危険と感じました。
ドアノブに挟むスポンジ
こちらは、ドアノブに挟み込んでノブを動きづらくするツールです。

ですがこれも体重をかけると、我が家の扉には意味がなくダメでした。設置方法に面倒さを感じることも多く、使うのをやめてしまいました。
ドアノブを固定するツール
こちら、非常によくできたツールなのです。上にスライドさせてドアノブを固定してしまえば、どれだけ長時間ドアノブにぶら下がっても絶対に開きません。なのですが・・・・。


自分が部屋の中に入った場合、ロックはできません。だから部屋にいる場合の侵入防止には役に立ちません。もっと違う言い方をすると、自分が部屋にいる場合にロックがかかってしまうと、部屋から出れなくなってしまう欠点を持っています。ですので、少し心配が伴います。
結局、どれも不安が残る!
ということで、3種類試してみたのですが、どれも決め手に欠けてしまいます。どうすればよいのか途方に暮れている正にその時、ある方法をネットで発見したのです。
それは、ドアノブ自体を改良する方法
要するに、ドアノブが体重で開いてしまうのがダメなので、
ドアノブを縦にしてみた
ということなのです。

絵にすると、こんなイメージです。ドアノブを縦にすることにより、猫が掴まるスペースを狭めてしまい、かつ、ぶら下がりによるドアノブ開閉を防ごうというものです。
なるほど!ということで、さっそく試してみました。
まずは、分解

どちらかのノブに、イモネジで固定されていますので、まずはこちらを緩めます。(最近はイモネジとは言わないのかもしれない・・)

このタイプのねじでは珍しく、プラスドライバー対応です。六角ではなかったです。ねじ山をなめやすいので注意が必要です。

ある程度ゆるむと、片側のハンドルを抜くことができます。断面の四角シャフトが確認できます。

ちなみに、逆のハンドルにシャフトが一体化されています。

他の部品が外れないように、そっと抜くと・・・・。四角い貫通穴が確認できます。
ドアノブの角度を変えて組み立て

四角いシャフト形状を見て想像がつくのですが、90°ごとに角度変更が可能です。

この方向で差し込まれていたハンドルを・・・。

この方角で差し替えます。

あとは、外した手順を逆の要領で固定していくだけです。

今度は、ねじの位置が真下に来てしまいましたので、ドアノブを傾けながらねじを締め込みました。

力が入りにくいため、ねじをなめないように慎重に締め込みます。
様子を見てみる

ということで、角度を変更したドアノブです。

今までは、ドアノブに体重をかければ軽く扉が開きましたが、この角度は慣れが必要です。要するにひねらないと開かないのです。
肝心の猫たちの様子ですが・・・・。
結果的に、ノブを回すまでには至らず扉が開けられることはなくなりました。ちなみに、以前同様、背伸びしたり飛びついたりと掴んだりはしますけどね。
現段階では、慣れてきたときにどうなるかはわかりませんが、一か月経った現在でも突破されていない事実を鑑みると、大成功だったのではないでしょうか。
たぶん、ドアノブを丸形にすると完全解決するかもしれない
ですが、一抹の不安が無いわけではありません。押し扉の場合は、猫パンチで開くかもしれませんので・・。ですので、握ってひねる丸形のノブに変更するほうが確実なのかもしれないとも思います。
その場合、まずは対応する製品があるのかを調べないといけないのですが・・。でも安心ではあると思います。
まとめ
日々学習していると感じられる愛猫たちを見ていると、おそらく最大の対策は、どこの部屋に入っても問題ない環境を作る!ということなのかもしれません。ですが、ふろ場やキッチン、片付けない子供部屋など、どうにも対策できない部屋もありますよね。そういう意味で一番良いのは、届かない高い箇所にカギが設置されている扉ということになるのかもしれませんね。ただ、後付け改良ではどうにもならないので、不可能だと思ってはいます。
改めて、今回の投稿の結論を申し上げると、猫の扉開けを防ぐ手段として、ドアノブの角度変更は大変有効だと思います。お金が掛からないということも含めて、試して損はないとおすすめできます。非常に簡単にできますし・・。困っている皆様は、一度お試ししてみませんか?
まあですが・・・・、次はどんな手段で扉を開けてくるのか、実は楽しみではありますよ。知恵を出して挑戦する子たちを見ていると、どこかで応援している自分がいることも事実です。