引き続き、MGガンダムキュリオスを塗装作成していきます。今回は
- スミ入れ作業(エナメル塗料が滲むことが多くなった理由は?)
です。
素組レビューはこちら。
最近、スミ入れが滲んできれいに拭き取れないことが多いです。なぜなのか・・と考えてみました。

自分のスミ入れ作業方法について
私のスミ入れ作業方法は
- 塗装後、エナメル塗料を毛細管現象を利用して流し込む
- 溶剤と綿棒を使って、はみ出た部分をエナメル塗料でふき取る
と、オーソドックスな方法です。
ですがこの頃、綺麗に仕上げることができず困っていたので、少し原因を考えてみたいと思います。
使用している部材は、タミヤのスミ入れ塗料シリーズと、ふき取りはエナメル塗料の溶剤です。商品詳細は画像をクリックしてください。
ちなみに、様々な色が発売されていますが、背景色(パーツ色)ごとのおすすめスミ入れ色は以下の通りです。(個人的な経験に基づく意見です。)
では、スミ入れが上手にできる場合と、できない場合の状況の違いについて考えてみます。
まずは再現してみました。
成功する場合

このように、”スーッ”とスミ入れ塗料が流れていく場合です。状況的には
- 塗装表面がつるつるの場合
- スミ入れ塗料の攪拌直後
これらの場合、はみ出た個所を溶剤付き綿棒で撫でるだけできれいになります。
失敗する場合、苦労する場合

このように、滲む場合は高確率で失敗するため、すぐに溶剤付き綿棒でふき取ってやり直します。この状況は以下の場合に起こりやすいです。
- 塗装面がざらざらしている場合
- スミ入れ塗料が粘々している場合
これらの場合、時間が経過するにつれてふき取り困難になり、薄く塗料が残ってしまいます。
つまり、流し込みタイプのスミ入れを成功させるポイントは?
おそらくですが、
- 流し込み前は表面をツルツルの状態に仕上げる
- スミ入れ塗料は、適度な粘度(さらさら感)にしておくこと
ということだと思います。
1、表面をツルツルの状態に仕上げることについての対策
塗料の攪拌作業
というのも常に新品の塗料ばかりを使用するわけではないからです。塗料の攪拌(混ぜ混ぜ作業です。)をしっかり行い、いつでも均等な塗料状態を保つことで防げることが多いです。塗料ビンを一気に使い切ることはあまりないのですが、攪拌不足の場合は後々の塗料状態も悪くなっているように感じました。そういう意味では、発色のためにも塗料の品質状態を保つためにも攪拌作業は大事です。
ちなみに攪拌に使用する道具ですが、なるべく面積が広く混ぜやすいツールをお勧めします。
細い棒に比べて塗料の付着率が高くもったいないと感じるのですが、圧倒的な攪拌能力です。実感として塗料の品質維持が出来ていると感じます。
なるべく光沢塗料を使用することや、一時的に光沢クリアを吹く
調合にせよ単色にせよ、光沢仕上げの塗料を選択するとリスクを下げれるかもしれません。艶消しは表面がざらざらとなりがちです。このざらざら感がある場合は高確率で滲みます。
表面がざらついている場合は、一度光沢クリアを吹くのも方法の一つです。そうすることで表面をつやつやにすることができます。個人的にはパールクリアを吹くようにしてます。(最終的にはつや消しにする場合でも、鈍い反射がいい感じに仕上がることが多いので)
2、スミ入れ塗料は、適度な粘度(さらさら感)にしておくことについて対策
スミ入れ作業時、塗料の蓋をあけっぱなしにすることが多いのですが、おそらくこの時に薄めるための溶剤が揮発しており、毛細管現象できない粘度になることが多いです。そのため、定期的に溶剤を注ぎ足して攪拌する(混ぜる)ことを心掛けるようにしました。(塗料がさらさらになり、すーっと筋を渡っていくあの感覚がよみがえります。)
まとめ、最終組み立てです。
ということでスミ入れも終了し、あとは、デカールとトップコート、最終組み立てと調整です。









組み上げて、3体並べるのが楽しみです。