”まずはやってみる”プラモ技術シリーズ 合わせ目消し編、後ハメ加工の回①
さて、塗分けしたい接続パーツがあるのに、外側挟み込むパーツが合わせ目消しが必要な場合、在りますよね。そこで、プラモデルの合わせ目消しと塗分けを両立するために、初心者でも理解できる後ハメ加工を習得します。

後ハメ加工について
その概要
では、後ハメ加工についてを簡単に説明すると、本来は先に組み込まないと入らないパーツを、塗装後に組めるよう構造変更する加工といえます。

例えば腕関節などを想像していただき、緑色のパーツは左右で分離された挟み込む構造のパーツです。ですが色の違う青のパーツが内部に入りこんでおり、赤点線箇所を支点に稼働する構造になっていたとします。もしこのままエアブラシ塗装を試みようとした場合、どうなるでしょう・・。うーん・・、緑色は合わせ目消しをした後で塗装できそうですが、青パーツの方は奥までは塗装できそうにないです。(マスキングしても色々と不都合が発生します。)そこで、赤点線の関節箇所を以下のように口を開けた形状に加工しておくと・・、

それぞれのパーツを塗装してからでも後からはめ込むことが可能なのです。ほんの一例ですが、このように塗装後に合体できる状況に加工する事を、後ハメ加工といいます。(と、理解してます)
では、どの程度切り取るのか。

個人的には、ランドルト環形状の開きは2/5程度はカットしても問題ないと思うのです。ですがその強度は、肉厚の太さや材質にも左右されますので、まずは1/3程度カットしてからヤスリで調整していくことをお勧めします。
それでは、後ハメ加工を試してみます。

右のパーツが内部に入って稼働するAパーツで、これを左のB、Cパーツで挟み込みます。その際に、円形にはめ合わせるのですが、一度BCパーツを接着してしまうとAパーツを外すことができません。

そこで、後ハメ加工の出番となります。BCパーツの円形の一部をニッパーでカットします。

このように、パーツを固定している円形の淵の一部を切り取ります。実際にはニッパーやナイフ、やすりなどを駆使して一部の壁を取り除いていきます。ニッパーは先が細くて丈夫な物、ヤスリは細くて掘削能力がある金属製の物、ナイフはデザインナイフが良いと感じました。(ゲート処理などに勧められている繊細な工具は不向きかもしれません)ここからやすりやニッパーでカット部分をきれいにしていきます。

高儀(Takagi) M&M ダイヤモンドヤスリ 極小 5本組 収納ケース付 平/半丸/丸/三角/四角 粒度#180 100mm
(Amazonで詳細を確認する)
ヤスリについては、自分はハセガワさんの精密ヤスリを使っているのですが、今は売っていないようです。

そうです、この壁が一部あいている青色部分にパーツを差し込むのです。

試してみましたが、実は、かなりきつくて装着しずらかったです。ですが、とりあえず成功です。

他も試してみます。

まずは切れ込みをニッパーで入れました。
2度切りなどの繊細な仕上げ用は片刃MK-02を使用しているのですが、このような大胆な工作用には両刃MK-01を使っています。先が長くて比較的細いことも大変重宝します。また、真鍮をカットできる頑丈さもありますので、大変おすすめです。

パーツを合わせるとこんな感じです。少し汚いですが、切り落した部分にノズルパーツがはまることを確認できました。この後きれいに削っていきます。

表面をきれいにするわけではないので、ハセガワ(Hasegawa) モデリンウファイル 精密やすり 10本組 (TT2 )でガシガシ削って調整していきます。そして、最終的にパーツを合わせて接着します。(引き続き合わせ目消しをします)

最終的には、このように内部にパーツを差し込むことになります。ちなみに、上下に稼働します。
まとめ
一度エアブラシ塗装の完成度の高さを経験してしまうと、なかなか面積の広い筆塗をするのは躊躇してしまいます・・。そこで、勉強したのが後ハメ加工というわけです。いわゆるきれいな塗り分けにつながりますので、ぜひとも知っておきたい技法だと思います。・・・とはいいつつも、まだまだ未熟なので、もっともっと場数を踏みたいですね。
関連記事
シリーズ記事
”まずはやってみる”プラモ技術シリーズ サーフェイサー編
”まずはやってみる”プラモ技術シリーズ エアブラシ塗装編、トリガーアクションでグラデ塗装、黒立ち上げ塗装の回
”まずはやってみる”プラモ技術シリーズ 塗装剥がし編、IPAできれいに剥がす回
”まずはやってみる”プラモ技術シリーズ ゲート処理編
”まずはやってみる”プラモ技術シリーズ 表面処理編、まずはヤスって初心者を卒業する。
”まずはやってみる”プラモ技術シリーズ 形状修正編、ヤスリやデザインナイフで削って形状修正してみる
”まずはやってみる”プラモ技術シリーズ ディティール追加編、スジ彫りを作るの回①
https://negooe-myan.com/create-some-panel-lines/”まずはやってみる”プラモ技術シリーズ ディティール追加編、段落ちモールドを作る回
”まずはやってみる”プラモ技術シリーズ スミ入れ編、滲まないスミ入れと滲むスミ入れを使い分ける回
”まずはやってみる”プラモ技術シリーズ エアブラシ塗装のマスキング編、まずは隠すの回
”まずはやってみる”プラモ技術シリーズ 合わせ目消し編、初歩的な合わせ目消しの回①
https://negooe-myan.com/basic-seam-removal/”まずはやってみる”プラモ技術シリーズ 合わせ目消し編、後ハメ加工の回①
https://negooe-myan.com/post-assembly-modification1/参考記事
ハセガワ(Hasegawa)1/72 VF-1 ストライクバルキリーファイター形態 3/9
ハセガワ(Hasegawa)1/72 VF-1 ストライクバルキリーファイター形態 4/9










