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スジ彫りを習得したいのでまずは練習する。初心者のスジ彫り上達へのポイントは、指先での組手とツールの使い分けにあり。

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スジ彫りを習得したいのでまずは練習する。初心者のスジ彫り上達へのポイントは、指先での組手とツールの使い分けにあり。

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”まずはやってみる”プラモ技術シリーズ ディティール追加編、スジ彫りを作るの回①

さて、今回はスジ彫りです。車を想像してみると外装の継ぎ目には隙間があって、模型ではパーツ分割か凹モールドで表現されていますよね。でも、模型製造の都合などで、一体成型になったりただの平面だったりして、少し残念な思いを感じた事は無いですか?そこで今回は、スジ彫りを習得したいあなたの為の記事になります。(少し大げさな言い方だな・・)初心者のスジ彫り上達へのポイントは、指先での組手とツールの使い分けにあるのです。

まずは、スジ彫りに使うツールについて

ツールの種類について

先端形状で分類する

ひとくちにスジボリツールといっても、たくさんありすぎて迷いますよね。私が思うに、まずは先端形状で分類できます。

  • タガネ型(平刀の彫刻刀型、BMCタガネ等)
  • ナイフ型(デザインナイフ等)
  • ニードル型(超円錐型、針型)
  • V字刃型
  • U字型
  • スクレーパー系(イメージとして三角柱や三角錐のカンナ掛け型)

私が知っているだけでもこれだけは存在し、きっと細かく分類するとまだ沢山あるのではないかと思います。ちなみにこれらの違いは、掘った後の形状の違いであり、または使い勝手の違いです。

タガネの幅で分類する

詳しい事は一言二言では説明できないのですが、要は、細いスジなのか太いスジなのかでーるの幅を選ぶことになります。要するに、幅の広いスジ彫りを作りたいのか、繊細なスジ彫りを作りたいのか。

作業論以外での幅の選択については・・・、非常に奥が深いです。これは初心者を卒業してからのお話になるのではないかと思い、まずはきちんと彫れるようになることが前提条件になります。

価格の差について

いわゆるピンキリなわけですが、その価格の違いとは、いったい何なのか。それは、おそらくですが形状に関する金型代でもなく、金属の材質代でもなく、”先端の精度代”だと思います。

どういうことなのかを展開すると、

  • スジの幅が一定に彫れる精度(途中で位置ずれを起こしにくい)
  • 直線に彫りやすい(曲がりにくい)
  • 躓かない、ひっかからない滑らかさ(スジ彫りがきれい)
  • 何回彫っても同じ幅のスジになる再現性
  • ツールの耐久性

といった要素があげられると思います。

そこで、初心者におすすめツールは?

ですけれども、最初から高いツールを買えば誰でもスジ彫れるのかというと、そう単純な話でもないのです。なんせ数ある模型製作技術の中でも、かなり指先を使う作業になりますので、少々のコツは必要になるからであり・・・、人によって向き不向きもあるからです。そのコツのようなものについて、方法論については後述しようと思っているのですが、まずはツールが無いと始まりませんよね。そこで、予算を抑えたい方、ソコソコ掛けられる方の2パターンに分けられると思うのです。それを踏まえて・・・、

  • (筆者がまず試したパターン)スジ彫りを試したことが無いので不安を感じている状況で、スジ彫り初期投資の予算を10000円までに抑えたい場合。
    • 太さの異なる安価なタガネセット
    • 少し上級の0.2mm幅のタガネ
    • 安価な彫刻刀セット
    • スジボリガイドテープ
  • (今だから言える筆者おすすめパターン)経験の有無を問わず、スジ彫り初期投資の予算が15000円を超えても問題が無い場合。
    • 0.1~2.0mm幅で、それぞれの幅での評判の高い売れ筋ツール(個人的には、0.2、0.4、0.6、1.0mm幅のツール)
    • 彫刻刀セット
    • スジボリガイドテープ

というような組み合わせが考えられると思います。そう、予算がある場合はそこまで選ぶ必要が無く、そこそこ評判の良い製品を購入して練習すればよいのです。問題は予算を掛けにくい状況のパターンです。そこで本記事では、予算を考慮した上で、まずは、太さの異なる安価なタガネセット、同時に少し上級の0.2mm幅のタガネ、あればよいのが彫刻刀セット、無くてはならないのがスジボリガイドテープということで、お話を進めていきたいと思います。

いわゆる平刀で、太さの異なる安価なタガネセット

スジボリ習得にて、私が最初に使ったのはこちらのツールです。

ハセガワ(Hasegawa)の1/72 VF-1 ストライクガウォークバルキリーを作成します。⑤。削って消えたモールドは、スジボリツールで復活、スジを掘ってみます。

購入当初は良く知らなかったのですが、いわゆるタガネです。価格は2000円ほどです。有名どころのタガネの単品以下の価格なので、初期導入にはハードルが低い製品だと思います。(おそらく、セットで2000円から4000円程度の価格帯の製品の品質は、ほぼ同等だと思います。)

ハセガワ(Hasegawa)の1/72 VF-1 ストライクガウォークバルキリーを作成します。⑤。削って消えたモールドは、スジボリツールで復活、スジを掘ってみます。

スジの太さは、0.1mmから2.0mmの7種類、スジ彫りに関して言えばオーソドックスな構成になっています。また、持ち手固定用に使う予備ねじと、その固定工具の六角レンチが付属しています。

ハセガワ(Hasegawa)の1/72 VF-1 ストライクガウォークバルキリーを作成します。⑤。削って消えたモールドは、スジボリツールで復活、スジを掘ってみます。

このようにイモネジで固定して使用します。面倒ではあるのですが、がっちりと固定できます。

肝心の使い勝手についてですが・・・、

  • どの幅に関してもスジ彫り作業が引っかかりやすい
  • 0.1~0.4までの再現精度が甘い
  • 刃先の交換作業がめんどくさい

といったところでしょうか。正直、スジボリ作業に慣れるまでのお試しツールといった印象です。ですが、多種な幅が安価に入手できるので、最初に購入しておくべきツールだと思います。実際にやってみるとわかると思うのですが、1種類だけでは単調になりますので・・。

そして、これで5~10時間ほど彫り込んだのちに、中級者向けのスジ彫りツールへ移行すればよいと思います。というのも、人によってスジ彫りの幅の好みや、掘りやすい幅などの好みが違うからです。それを把握するためにも、ある程度の時間が必要になりますので・・。

お勧めしたいタガネ(ファンテック社のスジ彫りカーバイト)

概要

1本2000円以下とそこまで高くなく、精度も高いツール、FUNTECさんのスジ彫りカーバイトです。どうしても1本だけ買うとなれば、私は0.2mmをお勧めします。理由は、細くても精度が良く、引っ掛かりもなくスジ彫ることが出来るからです。それに、何もない平面に彫りやすい幅でもありますし・・。

ちなみに、予算が許せるのならば、0.2、0.4、0.6、1.0mmがあればとりあえず問題が無いと思います。

先ほどご紹介したセットツールの0.2mmと比べると、圧倒的に使いやすいです。ですが、複数の幅を集めると、それなりの金額になってしまいますので、初期投資を抑えるためにはこれっという1本、ないし2本に絞る必要があります。(もう1本えらぶなら、0.4mmでしょうか。)

注意点

画像からもわかる通り先端だけの製品なのですが、つまりは持ち手を用意する必要があります。価格は2000円以下の物が多く安く見えますが、持ち手を購入する必要もありもう少し高くなってしまうのです。ですが、使い方にによっては1本の持ち手で賄えるコストパフォーマンスの良さもあり、また、自分の手になじむ持ち手をそれぞれ選択できる自由の高さもあるので、一概にデメリットと論ずるのも暴論かもしれません。(私は持ち手を変えることなく作業するように、あらかじめ必要数の持ち手を装着しています。)

また、DMCタガネなどの有名ツールがありますが、買いたい時にいつでも買えるという点も考慮に入れておすすめしています。(ほんとは、使ってみたいのですけどね・・。)

色々と利用できる彫刻刀

最初にご紹介したのですが、スジボリツールの先端には、様々な形状があります。その形状をほぼほぼ網羅しているのが彫刻刀セットです。V字、U字、四角型、ナイフ形、色々種類があるので在れば使い勝手が良いツールです。

精度はというと・・・、価格に影響されるとは思います。が、様々な形状が手っ取り早く入手できるのでセット商品がお勧めです。

ガイドテープについて

ハセガワ(Hasegawa)の1/72 VF-1 ストライクガウォークバルキリーを作成します。⑤。削って消えたモールドは、スジボリツールで復活、スジを掘ってみます。

何もない平面に直線を引くのは大変難しく、通常は定規を使いますよね。同じく、何もない平面に直線のスジを掘るのも難しいです。そこで、ガイドテープの存在です。定規の代わりとなるガイドテープを貼り付けることにより、思った通りの線を引くのです。

ハセガワ(Hasegawa)の1/72 VF-1 ストライクガウォークバルキリーを作成します。⑤。削って消えたモールドは、スジボリツールで復活、スジを掘ってみます。

このように、必要な長さを切り取って使用します。ただし、マスキングテープ同様に粘着力がそこまで強くないので、ピンセット使用と長めカットを推奨します。

あらためて、スジボリの彫りかたについて(タガネ使用)

ハセガワ(Hasegawa)の1/72 VF-1 ストライクガウォークバルキリーを作成します。⑤。削って消えたモールドは、スジボリツールで復活、スジを掘ってみます。

タガネツールの使い方ですが、形状的にはこのようにカッターのような使い方をイメージしてしまいますが・・・。

ハセガワ(Hasegawa)の1/72 VF-1 ストライクガウォークバルキリーを作成します。⑤。削って消えたモールドは、スジボリツールで復活、スジを掘ってみます。

実はこちらのように使います。カンナ掛けのように削ぐことを意識して、軽く何度も何度もなぞることが重要です。それと、一度に大量の距離を稼ごうとしてはいけません。指が動く距離をきっちり把握して、少しずつ距離を稼いでいくのです。間違えても彫刻刀のように、刃先を押し出すのではありませんのでご注意を・・。

ということで、ガイドテープを貼り付けました。長めのテープで方向を微調整しながら貼り付けます。コツとしては、ひきたいスジの気持ちズらしたところですかね・・・。やってみてコツをつかむしかないです。

そして、スジボリしてみます。この場合、ガイドテープの上側にスジを入れたいので、下側面を意識しながらゆっくりと引くことを意識して何回かなぞります。タガネを押し付ける意識より、表面を軽く削るような意識で何度もなぞることを意識しています。細かいカスが出ていれば問題なく削れています。無理に力を入れない事がポイントです。

周囲のスジボリに合わすことも忘れてはいけません。もしかすると、これが一番大変かもしれませんね。

安定したスジ彫りに必要な事は?

ところで、そもそもスジ彫りって難しいですよね。真っすぐにスジを付けられなかったり、途中で刃先がはみ出して他の箇所に傷をつけたり・・・・。(私だけ?)そこで、最近少し上達した自分の気を付けている意識をご紹介します。

一度に多く削ろうとしない

特に最初のスジを付け始める時は、刃先が安定しませんよね。そのためにガイドテープもあるのですが、それでも刃先が不安定です。ですので、なるべくは先に力を掛けずに、表面を何度も撫でることを意識しています。そのために、最初の一筋については、安価なタガネを使わずに、少し高級よりなタガネを使うことにしています。その方が力を掛けずとも表面を撫でるだけで削れていきますので。時間はかかりますが、確実で怪我無く失敗なくスジ彫れるコツだと思っています。

指先や手首を安定して動かせるように、指先での組手を習得する

もともとは、緊張して指先が震えるのを防ぐために始めた事なのですが、細かい作業は手首より下を固定した状態を作り出して、指先を安定させてツールを使うようにしています。しかし、テーブルや台の上に固定するわけではなく、脇を閉めて両腕を固定させ、両手の小指先などで柔軟につないで安定させ、指先が安定して動かせることを意識しています。

パーツは手のひらで固定するのではなく、指先で固定するようにしてます。(無意識に繊細な力加減が可能になります。)

どのように両手先を固定させているかというと、画像のように小指、薬指を使って固定しています。

ちなみに、ツールを握る指は基本的に、親指、人差し指、中指の三本を中心に動かします。この状態で3本の指を動かす練習をすることで、なぜか手首下全体がスムーズに動かせるようになりました。結果的に良いトレーニングになったのかもしれません。

そもそも、力を入れる中心は赤丸付近になります。また、状況によっては、薬指を使って力加減を調整したりします。両手先の固定方法は様々ですが、このように指を挟んで力を逃がすこともします。おそらく、ツールの太さにも左右されるので、以前ご紹介したピンバイス(持ち手)を試すことも必要なのかもしれません。(そういう意味では刃先だけを交換できるスジ彫りカーバイトをお勧めします)

ピンバイス(持ち手)について

ある程度スジが付けられると、けがく方向を工夫することも重要です。画像は下に削っており、力の中心は青丸付近になります。

箇所によってスジ彫り形状を変える事も必要

スジ彫りツールは平刀(タガネ)がおすすめではあるのですが、形状によっては異なるツールで形状を整えたいところです。

例えばこのような角の場合、パネルラインとしてのスジ彫りを考えると、以下のようなイメージの方がしっくりするのではないでしょうか。

左が平刀、右が三角形状の彫刻刀です。(そもそも頂点の角にスジを入れること自体が間違っているような気もするのですが、そこは今回は無視してください・・・。)

入り口形状が広くなったことにより、パネルが角で接合している雰囲気になったのでは?と思います。そういう意味で、真っすぐ引いたスジ形状を整えるツールとして、彫刻刀は大変便利なツールとなります。

まとめ

このスジ彫りという作業、良い道具をそろえたからといってうまく出来るとも限らない技術で、指先の反復練習がソコソコ必要になる技です。強いて言うなら、高いツールを使う事で、多少は練習時間が短くなるかもしれません。ですが、場数を踏むことが上達への一番の近道だと思います。

要するに、”スジ彫りの道は一日にしてならずぢゃ!!”(わかる人にわかってもらえればうれしいです。)

もしかすると、スジ彫りツールにお金を掛けるより、練習するためのHGガンプラをたくさん買った方が上達への近道かもしれません、とも思っているぐらいです。

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ハセガワ(Hasegawa)1/72 VF-1 ストライクガウォークバルキリー 8/14

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ねぐみゃん

困った事や興味がある事は、まずは自分で試してみたいと思っている2児(子供)と2匹(猫)の父親です。ごくごくフツーの人間です・・。 プラモデルを中心に、色々と体験している事を自分の感覚で話題にしていきたいと思います。

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