さて、前回まではドリルビットやスピンブレードの、いわゆる先端部分をご紹介していたのですが、今回は、ピンバイス(持ち手)ハンドルのご紹介です。そこで、様々なメーカーから様々な形状のピンバイス(持ち手)ハンドルが発売されており、どれがどんな製品なのかを知りたかったので、ゴッドハンド(GodHand)やファンテック(Funtec)、ウェーブ(Wave)、タミヤ(TAMIYA)などの4製品をレビューします。
最後に、ご覧の皆様のお役に立てればうれしいです。
様々な種類のピンバイス(持ち手)ハンドルを確認します。
ウェーブ(Wave)、HGマルチハンドル 細 HT323
製品概要

私が一番最初に購入したピンバイス(持ち手)ハンドルで、細くて長くて軽いのが特徴です。

接続部のコレットが2種用意されており、差し替え式です。軸径2.35mm用と3.0mm用です。

ご紹介する製品の中で、唯一のキャップ付きです。

使い方です。

本体長120mmほど、ビット装備長140mm越えです。

ピンバイス(持ち手)ハンドルのみ重量は、18gです。非常に軽いです。
使用感

おそらく、鉛筆持ちが得意なピンバイス(持ち手)ハンドルです。違和感なし。

手のひらに押し付けて持つと、本体が長いためコントロールしにくかったです。穴あけなどの回転作業には向かないような気がします。どちらかというと、指先でのコントロールに向いているような印象です。軽いですし。
ファンテック(Funtec)、斬技ホルダースリム 黒 KB-HOLDER
製品概要

では次の製品は、斬技シリーズやスクレーパーシリーズのファンテック(Funtec)製品で、細くて短く軽いのが特徴です。

本体長100mmほど、ビット装備長は120mm越えです。

ピンバイス(持ち手)ハンドルのみ重量は、22gです。軽いです。

差し替えなしで、軸径2.3mm~3.0mmに対応します。
使用感

鉛筆持ちの様子です。違和感なし。

手のひらに押し付けて持ってもコントロールしやすいです。
おそらく、マルチに使用できるピンバイス(持ち手)ハンドルです。価格的にもおすすめです。
ゴッドハンド(GodHand) パワーピンバイス GH-PB-98ST
製品概要

さて、3つ目のピンバイス(持ち手)ハンドルはゴッドハンド製品で、ビット、ドリルもゴッドハンド製ですので相性の良さが期待できます。ちなみに、最大の特徴は、なんといっても背の部分(末端)の平丸形状箇所が、回転することです。これにより、持ち方を工夫すると持ち替えを最小限に抑えながら回転させることができます。ドリルやスピンブレードなどの回転系ビットとの相性が良いです。

分解しました。開封後、ビットを取り付けようとしたのですが径が合わず、先端のコレットを逆に向けても合わず、途方に暮れてしまいました。ですが、背の部分にもコレットが格納されていることに気づき、事なきを得ました。対応軸径は、0.1mm~3.2mmまでと、大変幅広いです。

軸径によりコレットを取り換えます。

本体長は100mmほど、ビット装備長は120mm越えです。

重量はこれまでの倍ほど、42gでした。
使用感

鉛筆持ちです。先ほどまでは軽いピンバイス(持ち手)ハンドルばかりでしたので、多少の重さは感じます。ですが、この重さが余分な力をいい感じで抜いてくれます。


手のひらに当てて持ってみました。すこーしピンバイス(持ち手)ハンドルが長いような気もします。・・そこで、少し短い製品も販売されています。完全に手のひらで包み込める形状です。
ですが、この形状だと、手のひらに押し付ける作業方法しかできないのではないかなあ、と思います。
とまあ、購入した長いほうの本製品を使い込んでいると・・・、実は最初のころは先端の狙いが若干定めにくいような気がしましたが、慣れると気にならなくなりました。

さらに、このように指の付け根に当てながら作業をしてみましたところ、更に先端の狙いが定まるようになりました。もしかすると、昔から言われているように、道具に合わせて自分を改善しなさいってことなのかな、と思い出しました。つまり、技術道具ってのは、最初の直感だけで判断してはいけないということでしょうか。
タミヤ 精密ピンバイスD-R 74112
製品について

ピンバイス(持ち手)ハンドルについては、何本か所持していたほうが使い分けられると思っていたこともあり、先に購入したゴッドハンド製に似たタミヤ製品も購入してみました。ちなみに、こちらはゴッドハンドの半値で購入できました。ちなみに結論としては、同じ製品と結論付けます。

まずは、ばらしてみると・・・・、ゴッドハンド製と同じに見えます。

説明書は違いますね。

本体長は100mmほど、ビット装備長は120mm越えです。

重量は44gでした。先に紹介したゴッドハンド製と似ているので、比べてみます。
ゴッドハンド製品との違いについて

色は違いますが、同じ形状に見えます。

角度を変えてみても同じに見えます。

ということで、要するに、同じなのでしょうね。そこで、調べてみると、ANEX(アネックス)にも同じに見える製品がありましたので、兄弟製品なのでしょう。いわゆる、OEMです。
ですので、単純に価格が一番安い製品がお得なのかなと思います。私が調べた限りでは、タミヤ製品か、アネックス製品が安くておすすめです。
ピンバイス(持ち手)ハンドルのまとめ
さて、自分が購入したピンバイス(持ち手)ハンドルの、おすすめ製品の一部をご紹介したのですが、いかがだったでしょうか。それぞれに一長一短があり、どれが一番とは言えないのがもどかしいです。
そういう意味で今回ご紹介した製品は、数あるピンデバイス(持ち手)ハンドルのなかでも、自分が使用して使いやすいと思った厳選製品ラインナップ群となります。それぞれに魅力がありますので、ぜひ一度お試しください。正直、何本あっても困る製品ではなく、用途によって使い分ける製品だと思ってますので。
